東北大地震が起こったのは3月11日です。この大震災は現在進行形で福島第一原子力発電所の高濃度の放射能漏れという、未曾有の大災害をもたらしています。

その大震災の前日の朝日新聞の朝刊には「中国原発10年で60基増 安さが強み 輸出も視野」という見出しの記事が載りました。中国では現在13基の原発が稼動中で、25基以上の原発が建設中という。これは世界の半分近くを占めるという数字だそうです。

これらはほとんどが仏ロを中心に、米国、日本らの海外からの技術導入によるもの。原発の発電容量は1100万キロワット。これを2020年までには7倍の7000万キロワットにしたいと、国有企業の中国核電工の程副社長は、息巻いています。2020年には70基近くが稼動する計算だという。

その記事の中にこんな文章がありました。

--日本人は中国の急速な大量建設を心配しています。
「20年来安全運転をしてきた実績がある。安心してほしい。中国・日本・韓国は原発が100基以上も集積する地域になる。安全と平和利用に向けて協力できる点は多い。昨年は新潟・柏崎刈羽原原発を見学し、自身について学んだ。良い機会だった。」

現在、政府や東電が福島原発の状況について、都合の悪い部分や国民を極端に不安に陥れる部分については、隠しているのではないかという疑念がもたれています。もし、同様のことが中国で起こった場合のことを想像してみましょう。考えるだけでそらおそろしいことです。かつて、人工衛星の打ち上げに失敗し、ひとつの街を丸ごと破壊し、そのことを隠し続けた前例を思うと、もし原発で不測の事態がおこったとき、どうなるのでしょうか。

情報が制限されている国に、東芝などが原発プラントを積極的に輸出していることにも疑問を感じます。中国はホワイト国ではありません。軍事利用とは関係ないかもしれませんが、原発のような高度な技術はよほど慎重に考えて輸出すべきではないでしょうか。
とにもかくにも、中国が一日でも早く民衆の手によって、もっと民主化されることを願うばかりです。

朝日2010年8月15日付けの朝刊に、肺にエンドウマメの芽が出た男性が手術で除去したという話が掲載されていた。

担当医によると、

未調理のエンドウが何かの拍子で気道に入ったらしい。普通はせきで飛び出すのだが、そのまま体内で発芽してしまった

 肺に黒い影があり、症状も「肺がん」に似ていたため、覚悟をしていたと思ったら、なんとエンドウマメだったというB級ニュース。

思えば、体は有機物なので、豆が生えてもおかしくない。

いろんな微生物がおり、大腸菌だって繁殖する。癌も同じ。本来自死するはずの細胞が変異し、血管を生やし、体から栄養分を取り、どんどん増殖していくのが癌細胞だ。もしかしたら、もやしのようなマメ科の植物は特に生えやすいのかもしれない。工場で生産しているもやしの栽培方法を思うと、肺でも充分もやしができそうだ。

 

2010年8月5日付け朝日新聞の「ニュースがわから!」というコーナーにスーパーモデル、ナオミ・キャンベルの記事が出ていた。

これは西アフリカのシエラレオネ内戦での戦争犯罪を裁く国際法廷に証人としてナオミ・キャンベラが出廷するというニュース解説記事。この法廷の被告はシエラリオネの反政府勢力を支援したとされる隣国リベリアの元大統領。反政府勢力が違法採掘したダイヤと引き換えに、武器や軍資金を提供したという疑惑がもたれている。被告はダイヤなど知らないと否認しているが、マンデラ大統領の夕食会に出席していたナオミ・キャンベラがこの夕食会に招待されていた元大統領からダイヤの原石を贈られたことを女優のミア・ファローがメディアに明かした。このことから、ナオミ・キャンベラが法廷に証言しなければならなくなったというものだ。

ちょっと話はややこしいが、アフリカではダイヤは「血のダイヤ」「紛争ダイヤ」と呼ばれ、内戦やテロの資金源になっているという。

アフリカは鉱物の宝庫である。その利権をめぐって中国はじめ、先進国が激しい採掘権競争を展開している。

ナオミ・キャンベラといえば、ソマリアのドキュメンタリー番組かなにかのリポートをしたりして、その活動はモデルの域を超えている。その点でもスーパーなのかもしれない。余談だが、ナオミキャンベラで思い出すのは、腸の中にサナダムシ(?)を飼っているということをきいたことがある。なんでも、成長すると1メートル以上になるとか。腸の中の良くないもの(?)を食べてくれるので健康な腸を維持するには良いことだと、昔何かで読んだことがある。寄生虫の権威・藤田紘一郎医師の本か何かで読んだ記憶がある。トイレにはいって、肛門からサナダムシが顔を出している姿を想像すると、とてもまねできない。それをやっているナオミキャンベラはやはりスーパーモデルなのかもしれない。

2010年8月12日の朝日に気になる記事があった。「記者有論」に掲載されたもので、「人工生物 論点拾う対話を急ぎたい」という見出しで、編集委員が米国で開発された人口生物の倫理上問題について言及したものだ。

これは米国の民間研究所のチームが2010年5月頃に人工生物に限りなく近い細菌を作ったと発表した。

チームを率いているのはクレイグ・ベンダー博士。人のゲノムの解読で、公的な研究陣営と激しく競い合ったベンチャー界の大立者だ。自伝「ヒトゲノムを解読した男」(野中香方子訳、化学同人)で、ゲノムの次は生物の合成だと宣言していた。

人工生物は倫理、安全面、兵器への転用、生態系への影響など多くの問題をはらんでいる。この編集委員は日本でも「論点を拾う対話を急ぎたい」と提唱している。

ベンダー博士の所業はさながら映画に出てくる暴走博士のようだ。科学者としての知的情熱が倫理を飛び越え、際限なく暴走していく。アメリカのSF映画に描かれる科学がもたらす人類の危機を想起してしまう。

記事によれば、「人工生物は最近盛んになってきた合成生物学の究極産物」だという。合成生物学をwikipediaで調べると、

合成生物学は、生物学の幅広い研究領域を統合して生命をより全体論的に理解しようとする学問である。近年、科学と工学の融合が進むにつれ、新しい生命機能あるいは生命システムをデザインして組み立てる新しい学問分野も含むようになった。最近の合成生物学は必ずしも全体論的理解を深める目的があるわけではなく、作ることで生命への理解を深めるアプローチや、有用物質を生産するキメラの作製も重要なテーマとなっている。」

正しく使えば、人間にとって有用な医薬品の開発に役立てることができるが、使い方を間違えば、新しい細菌兵器の製造にも使うことができるという点で、非常に難しい問題を抱えた学問である。記事の中では、こうした危険な研究を一つの民間の研究機関が特許などを通じて独占的に進めるというのも危険ではないかと指摘している。

朝日2010年5月16日付けの「著者に会いたい」に、耕さず肥料も農薬も使わない農業を提唱する岩澤信夫さんという方の紹介記事が掲載されていた。

長年のイネの研究の結果、岩澤氏がたどり着いたのが「不耕起栽培」である。

耕さない硬い土に、低温で鍛えた苗を植えると、根を張ろうとイネが「野生化」し、病害虫に強くなる。さらに、収穫後の田んぼに水を張るとイトミミズの活動が継続し、分厚くたまった糞は土を肥やし、雑草を抑えてくれる。だから、化学肥料も、農薬も使わない。こうして田んぼは、トンボやタニシ、メダカ、シラサギなど生き物の宝庫となり、安全なコメができた。

この方、78歳のご高齢にもかかわらず、現在この栽培方法を教える塾を全国で開いているという。確かに、現在の農業は低農薬を使ってどんどん効率的になりつつある。機械化が進み、稲刈り、乾燥、脱穀などの一連の作業が一人でできるようになってきた。しかし、1反あたりの利益がせいぜい10万円~12万円程度にしかならないことを考えると、効率経営は必然ではないか。岩澤氏の成果は素晴らしいが、生活のことを考えると農家にとってはかなり難しい。

 

ただ、最近言われている「農業の環境保全としての役割」ということを考えると、この有機農法は非常に魅力的だ。本来、田んぼはビオトープであるべきなのだろう。多くの昆虫が生息し、なおかつ安全なおコメも収穫できるとなれば、有機農法を志す人にとって一考すべきではないか。

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